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うつ病と発達障害

うつ病は社会の環境などから起こる気分の低下・体の違和感などが起こる体調不良をいい、著しい苦痛や機能の障害を伴う精神疾患となっています。実はうつ病と発達障害には深い関係があって、社会の中で発達障害を持っている方はもっとも社会からはじかれる・無視されるなどの可能性が高いようです。

会社の経営が悪くなると、まず真っ先に切る人は精神障害者・その次に発達障害者と言われています。彼らは就職にも困難を来たすことが多いと思われるので、大人になってからも苦労をしてしまい、なかなか社会で受け入れられないという実体があります。これが大人の発達障害といって、今後社会問題になるかもしれません。

「あの人はちょっと変わっている(これが実は発達障害の方が多い)と学校や職場などの組織内で思われてしまうと、人から自然に避けられたり、いじめられたりして、自分の行き場を失います。すると生きることに無気力になり、組織内で生きることができなくなり、家でひきこもったりなどになって、うつ病というコースになる人が多いと聞いています。

またうつ病と自閉症などの症状が似ているというところもあるので、自閉症の患者にうつ病の薬を投与してしまい、症状が悪化することもあると聞いています。違う病気の処方を行っているのですから、症状が悪くなるのは当然と言えば当然かもしれませんね。

発達障害の方が本当に大変なのは、幼少期ではなく、就職を意識してくる20歳前後くらいと言われています。小さい時期は発達障害が原因でいじめられてしまったら、不登校になる・家にひきこもりになる・通信制高校に行く・転校するなどの選択を取ることができますが、大人になってしまい、社会に出るとなると、ずっとひきこもったりすることはできません。

SEやプログラマ・WEB制作などのIT系の仕事など、仕事によってはみんなと係わらなくてもできる仕事があるのですが、それでも完全に人と係わらなくてもいい仕事というものは全くありません。

実際に発達障害の方が社会で不利な思いをするということは(社内でも上司などに大きな理由なく怒鳴られる、変わっている人だねと良く言われる、良い会社にはなかなか入社面接すらしてもらえないなど・・)自らの実体験で分かっていることですし、本当に発達障害のお子さんを持ったお母さん・お父さんは本当に辛いだろうな・大変だなという気持ちは身に持って理解しています。

現在発達障害のお子さんが、このまま発達障害の治療や教育をせずに年を取り、就職する年代になってしまったら、多くの方は就職ができないのではないかと思ってしまいます。あくまで何もしなかったらの話です。ただ適切な治療を行うことでだいぶ改善するはずです。

通信制高校や就労支援施設・行政なども発達障害の就労支援を行っているということもあるのですが、必ずしもどこまで上手く行くかは不透明なことが多いです。発達障害の方はあまり人と係わらない仕事を選んだ方がいいのではないかというのが管理人の持論ですが、全く係わらなくてもいい仕事もありませんし、この点は本当に難しいと考えています。発達障害の教育関係者も本当にここで悩んでいる方が多いんですよね。
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