自閉症とは

自閉症は発達障害の中でももっとも厳しい状態かもしれません。ただ特異的な能力を持っている方もいますので、そこを活かしていければ特別な才能を発揮する方も多くいます。自閉症は内気な人のことをいう概念もあるのですが、それは異なり、実際には幼児期で判断されることが多いです。

自閉症は対人関係の異常な障害・興味の著しい差異（あるところには異常なほどの・ないところは全くの無興味）、コミュニケーションの著しい欠如という3点が中心になります。数年くらい前までは情緒障害という分類になっていました。

自閉症の方は10数年くらい前は1000人に1人以下であろうという統計があったようですが、そこにはかなりの差があり、実際には少なく見積っても1000人に7・8人程度、おそらく100人に1.5人程度はいるのではないか。大幅に上方修正が必要なのではないかという統計が出ています。男女比は4：1くらいと男性に多いようです。

自閉症の方はコミュニケーションに問題がありますので、学校や組織などでいじめを受けたり、疎外感を感じるということが多いです。絶対的な学力のある方はお子さんも含めて、公立の学校はなるだけ避け、私立の学校に行った方がいいのではないかと思われます。また最近は通信制高校やフリースクールなどもありますし、通学の方法も多様になっていますので、上手に活用をしていくことをして行った方が良いのではないかと思われます。

また自閉症の方の職業の問題が多くあるといえそうです。できれば営業やサービスなどの対人関係の多い仕事はストレスになりますし、なかなか相手に受け入れてもらえない場合が多いです。よってITやWEB系統の制作（ただしSEはかなりの交渉事を含む仕事となっています）などの現代に合った仕事、研究職や芸術家などのあまり組織に関係のない仕事を選んだ方が無難といえます。

発達障害の方はまず自分が発達障害であることを知り・受け入れること、そしてその中で今後どのような生き方・人との係わり方をしていくことが重要と思われます。

そこが上手く行かないと、特に自閉症などの発達障害の方は人生において損をしてしまう可能性が高いといえそうです。特にお母さんなどの親御さんがお子さんの適正と適材適所を見抜くことが大事ではないか、これによってお子さんの今後の人生が大きく変わってくるのではないかということです。お母さん自身がお子さんに人と同じことをさせようと思わない・・などのマインド・セットも必要かなという感じもします。