協調運動障害とは

協調運動障害とは協調的な運動、連動した操作の運動ができないもしくはぎこちない、もしくは運動や手先などの操作が著しく不器用などの方のことをいいます。協調運動障害を発達障害という方もいますし、そうでないという方もいますが、ここでは発達障害の一つという（こちらが多数説っぽい）判断で行くことにします。

協調運動障害の一例としては、ラジオ体操・ボールスローイング・ドリブル・なわとび・自転車・ボールをけるなどのような運動ばかりでなく、演奏や合唱・工作などの芸術系の操作も入ってくるとのことです。これらの運動や操作ができない・不得手な方は協調運動障害と診断される可能性はあります。また体育や図工・音楽などが極端に苦手なお子さんはここに該当するとも言われています。

たしかに管理人も幼少時は主要の5科はそこそこ出来た気がする（学内で総合2割以内・計算力は誰にも負けた記憶がない）のですが、音美体技と言われた4科目は平均並みかそれよりも劣っていた（特に美術は下位1割くらい）気がします。でも上記の中でも下手なものはありましたが、出来たことは出来たので、協調運動障害といえるほどのレベルではなかったかなと思いますが。

協調運動障害は小脳の機能障害となっていますので、脳のMRI検査などで診断されることが多いです。脳内出血・頭部外傷・小児脳腫瘍・多発性硬化症・バセドー病などの病気からも協調運動障害が起こる可能性はあるのではないかとも言われています。

協調運動障害を持っているお子さんは、一般に学習障害や遊びも下手な場合が多く、同世代の友人や先生から指摘されたり、バカにされたりすることが多く、お子さんにとっての大きなコンプレックスになることもあるということなんです。ただ協調運動障害は成年になっていくにつれて、目立たなくなってくることがほとんどといわれています。またアメリカでは広汎性発達障害の一つではないかとも言われています。

また協調運動障害を持っている方は、ADHDやLDも持っているお子さんが多いということです。協調運動障害の4割程度のお子さんは、同時にADHDもしくは学習障害を持っているのではないかと言われています。発達障害のお子さんは、一つだけでなく、複数の障害を同時に持っているお子さんが多いという可能性の高いということをやはり認識させられますね。